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或阿呆のブログ

Pythonを好んで使っているプログラマです。Ruby,Perl,PowerShell,VBAなどでもたまに書いています。おバカなことが大好きです。

ノルウェイの森(上) 精読

読書

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

これから読むぞ~

p.40

「ねえ、私にもそういう生活できると思う?」
「共同生活のこと?」
「そう」

何気ない自然な会話なので読み流していたんだけど、後のストーリーで直子は共同生活をはじめるんだったね。

p.50

キズキの葬式の二週間ばかりあとで

この切り出し方が鋭利だわぁ・・・。次を読みたいと思わせられる。

p.54

死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。

太字で書いてある。いかにも自然な流れで書いているようで、なんとなくわかったつもりになっていたけど、読めば読むほど、理解不能だわ。その後に、この一分を説明した文章が続くが、そこを読んでも、やはり言っている意味が理解出来なかった。生きている人間の頭の中では、生も死も区別無く概念としてあるのは確かだけど、死んだことないからわからんわ。

p.89

忙しく体を動かしているあいだは自分の中の空洞を意識せずに済んだ。

ウィスキーを読みながら本を読んだ。

直子を抱いた後、どこかに引っ越して、音信不通になった後の日々の話。気持ち分かるわぁ。直子ってまじで意味不明。直子に限らず、他人は意味不明なもんだけどさ。空洞を意識しないようにするには、体を動かし、酒を飲み、小説に入り込めばいい。俺も、真似してます。

p.93

私は私なりに感謝しています。

直子の手紙に書いてあった文言。言い回しが感心するわ。感謝なんて、相手に伝わるかわからない。感謝していますっていう言葉は、常に(私は私なりに)感謝していますってことなんだと思う。あえてそこを言葉にするのが言葉に対する感性が鋭いなと思った。

p.93

さようなら

手紙の最後にこんなこと書くだろうか・・・?悲しい気持ちになるわ。

p.100

大学は解体なんてしなかった。大学には大量の資本が投下されているし、そんなものが学生が暴れたくらいでは「はい、そうですか」とおとなしく解体されるわけがないのだ。そして大学をバリケード封鎖した連中も本当に大学を解体したいなんて思っていたわけではなかった。彼らは大学という機構のイニシアチブの変更を求めていただけだったし、

冷静な分析だ。自分らのような、学生運動が失敗したことを事実として知っている年代の人間から見れば、後から見たら冷静に考えられるだろうけど、学生運動の熱気のまっただなかでこうした目を持っているのは冷徹だと思う。実際、知識人の中にも学生運動していた人達は多かったわけだし、むしろ多数派か?

p.101

こういう奴らがきちんと大学の単位をとって社会に出て、せっせと下劣な社会を作るんだ。

いいぞ、村上春樹!!!もっと言ってやれ!!!おい、言いすぎだ村上春樹!!!村上さん、ブラック企業について一言お願いしますと言いたい。

p.106

『いいえ、神様だって不幸なものの言うことには耳を貸そうとはなさらないのです。』

エウリピデスだって。文学部の授業には、こんな人生の役に立ちそうなものがあるのか!文学部は役に立つな。俺は、なんだって法学部という役に立たない学部に入ったんだろうか・・・。文学部にしておけばよかった。

p.116

「そして理想というようなものも持ちあわせていないんでしょうね?」
「もちろんない」と彼は言った。「人生にはそんなもの必要ないんだ。必要なものは理想ではなく行動規範だ」

名言だ。惚れ惚れするわ。プログラミング言語にも当てはまるな。理想を持ちたがるけど、そんなものは役に立たない。ただし、規範は役に立つから。話逸れたわ・・・。

p.147

「面倒臭かったからだよ。夜中に煙草が切れたときの辛さとか、そういうのがさ。だから、やめたんだ。何かにそんなに縛られるのって好きじゃないんだよ」

煙草吸わない自分にはわからない感覚だけど、庶民的なこと言うなぁと思った。それでいて、それに続く言葉が格好いい。上手いね。

p.238

「待つのは辛いわよ」とレイコさんはボールをバウンドさせながら言った。「とくにあなたくらいの年の人にはね。
~省略~

若い頃は、素直~に染み込んで着たんだけどな。それなりに若く無くなったんで、待つ辛さも味合わなければいけないんだなと感じるわ~。

p.249

音楽というものはそういうものなのよ。そして私は、エリート・コースからドロップ・アウトして三十一か三十二になってやっとそれを悟ることができたのよ。

音楽のプロでない村上春樹が語るのもなんだかという感じもするのだけれど、村上春樹ってジャズ喫茶やっていたんだよね。そうとう音楽にも造詣深いんだろうな。音楽だけに限らず、仕事にも趣味にでもなるようなものは、すべてそういうことが当てはまる気がする。

p.276

「そうして、そう思っているうちにあなたたちも私みたいに年をとるのよ。朝が来て夜が来てなんて思っているうちにね。」

そうかもね。特に面白いこともなく、単調に日々をすごしているのが幸せかもしれないけど、後から振り返るとなんだ寂しいわな。

p.289

「ねえ、どうしてあなたそういう人達ばかり好きになるの?」と直子は言った。「私たちみんなどこかでねじまがって、よじれて、うまく泳げなくて、どんどん沈んでいく人間なのよ。私もキズキ君もレイコさんも。みんなそうよ。どうしてもっとまともな人を好きにならないの?」

なんてことを言うんだよ直子・・・。おまっ!!!ちょっと考えさせられた。俺もなかなか社会で一般的な多数派にはどうもなじめない。どちらかというと、犯罪を犯してしまうようなアウトローとか、ヒキコモリとかニートとか、社会からはぐれてしまうような人に好感を持ってしまう。明らかに誰からでも責められるべきである凶悪犯罪者にでさえ、一種の同情を覚えてしまうこともある。なんだろうね、これは自分の内に何か同じようなものを秘めているのだろうかね?

読み終えた~

なんだか、カタルシスを得られたものの、ちょっと疲れたぞ・・・。

ノルウェイの森(下)は、別の日にしようっと。