或阿呆のブログ

Pythonを好んで使っているプログラマです。Ruby,Perl,PowerShell,VBAなどでもたまに書いています。最近はスロット放浪記やってます。。

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

書評(レビュー)っていうほど大それたものじゃないんだけど、読んだ感想程度の戯言を書いてみる。

半藤一利さんの書籍は、どの書籍もいつも興味深く読ませていただいている。その中でも昭和史 1926-1945は、群を抜いて面白い。と、同時に、ある程度腰を据えて読まないと読みこなせないと思う。なんと言っても昭和の歴史を綴るものだから、登場人物も多いし、事件も多い。一つ一つの事件に詳細な解説を付すほどスペースも取れない。なので、興味を持った事件や人物については、参考文献など別の書籍に当たって見ると良いと思う。

それから、その逆で、昭和史の中で興味を持った事件や人物が居ないと、こういった歴史書っていうのは読むのがけっこう苦痛じゃないかと思う。私の場合、石原莞爾に興味を持っていたので、彼が生まれた時代の前後に何があったのか、どういう組織に属していたのか、どういう思想を持ち、どういう信念で、どういう行動をしたのか、彼の外のの関係性の中で、石原莞爾という人がどういう人だったかを知ることが出来た。もっとも、独自の解釈がかなり入っているかもしれないが・・・。

ついでなんで、、、石原莞爾ネタを続ける。石原莞爾の書籍は数多い。人物についての書籍は、作者の観点や主観によって、だいぶ印象が変わってくることは多々ある。一方ではヒールだし、他方では事件の黒幕。評価が分かれることが多い。むしろ、評価が分かれるのは当然なんだろう。石原莞爾は、当時の陸軍軍人には珍しく、一貫した信念を持って行動していたと思うが、それでも一つ一つを見ていくと一貫性がないこともある。それは、やむをえないことで、大きな組織であればあるほど、自分だけの意見で行動を決定することが出来ないから、何らかの理由あって、つじつまが合わない行動をとっていることも多々あるだろうから。(もっとも、石原莞爾は、それでも比較的一貫したことをやっているほうだと)

このように、何か興味のある事件や人物を焦点を当てて読んでいくのも面白いだろう。

よく、「歴史に学ぶ」ということが言われるが、現代日本人にとって、昭和史っていうのは学ぶべきことが多い時代だと思う。平成になって二十五年目と、昭和を冷静に評価するには、ちょうど良い期間が過ぎたとも思う。日本人の気質だとか、組織の体質、困難に直面したときの行動など、歴史に学び、なるほどなと思うことは多かった。と当時に、歴史から何も学ばずに、「歴史は繰り返す」という言葉通り、アホなことを繰り返す政治家、メディアや国民は数多く見受けられる。

「人の振り見て我が振り直せ」と言われるように、学ぶべきことは学び、改めるべきところは改めたいと思う。

ある程度時間がある時期に当書籍を読めて良かった。