読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

或阿呆のブログ

Pythonを好んで使っているプログラマです。Ruby,Perl,PowerShell,VBAなどでもたまに書いています。おバカなことが大好きです。

「残業シェア」で仕事は減らずむしろ増える

www.nikkei.com

一言で残業といってもいろいろだけど、、、

残業代が欲しくて残業している場合

より高い給料が欲しくて、自発的に残業する人がいます。日本の職場では、能力給や歩合という考え方が一般的ではないので、残業が多い=給料が高いとなりがちです。会社という組織で仕事をする以上、仕事を分担するということが必ずあると思います。このタイプの人は、率先して自分の仕事を確保しようとします。特に収入に困っているわけではなく、自分へのご褒美的に高い給料を欲しがるタイプが多いですから、満足の行くだけ給料を貰える状況になったら(目標の残業時間に達したら)、急に定時で帰るようになったりと、ビックリな行動が多いのも特徴です。

こういう人と残業をシェアしても、はっきり行って無駄です。残業をシェアしようとしまいと、個々の目標の残業時間があったりするので、シェアするとトータルでの残業時間は増えるだけです。例えば、Aさんという人が毎月残業を40時間していて、Bさんという人0時間しているとします。シェアすれば、20時間ずつになると思いきや、Aさんは相変わらず40時間残業し、Bさんも20時間残業するようになり、トータルでは60時間に増えるということが考えられます。なぜなら、Aさんが20時間しか残業しないとすると、給料が下がるからです。Aさんからしたら、どうにでも理屈をつけて残業することは出来ます。管理職も仕事の内容を理解していない場合が多く、残業しないと仕事が終わらないと言われればそれまでだからです。

こういったケースでは、給与での評価の仕方がおかしいのがそもそもの原因であり、そこを改善しないとどうにもなりません。

サッと作れる小規模企業の賃金制度
三村 正夫
経営書院
売り上げランキング: 18,013

残業代が無いと生活していけない場合

残業ありきの給与設定をしている会社にありがちです。IT業界では、よくこういう人を見かけました。残業代がめちゃくちゃ多い時期、年収も当然高くなります。その時に、家のローンなどを組んでしまったような人です。IT業界では、コスト削減のためいろいろと施策が行われておりますが、一番削りやすくて削り幅が大きいのが、人件費なので、残業代が削られます。しかし、年収が高い時期にローンを組んで生活設計をしていますので、収入が減ってしまってはやっていけるはずはありません。もちろん、無残にもコスト削減を強行する場合は多いんですがね。。。ローンを組みなおしたり、共働きにしたり、節約したりなど、いろいろやりようはありますが、どうにもならなければ、従来通り残業するしかないのは当然なのではないでしょうか。

こういった場合、残業シェアは一見上手く行きそうに見えますが、労働者側の負担が減るわけではありません。多くの場合、残業時間の現象は、給料の現象を意味しますから。。。残業シェアで、残業そのものを減らすことは出来ますが、給与はそのままという会社はあまり目にしません。たいていの場合、その給料ではやっていけなくなるので、転職するという方が多いような気がします。この場合も、給与での評価の仕方を変えてあげないといけないのではないかと思います。

改訂版 多様化する給与制度実例集
荻原 勝
経営書院
売り上げランキング: 152,933

仕事の目的が定まっていない場合

仕事はすること自体が目的なのではなく、仕事を終わらせることが目的です。その終わらせた仕事量に応じて対価として給料を貰っています。ところが、大きな企業の事務職などになると、何のための仕事なのかわからないような「雑務」が数多く存在します。やらなくても良いような気もするけれども、今までやってきたからやる。課題に対して効果的かわからないが、とりあえずやる。人が余っているので、やらないよりはマシなのでやる。いろいろな理屈をつけて、本来であれば無くしてしまっても構わないような仕事が数多く残ってしまっている場合もあるようです。いわば、中には、とんでもなく難易度の高い仕事や手間のかかる仕事もあります。

こういった場合、残業シェア自体は悪い選択肢ではありませんが、そもそも「止める」という選択肢が外れてしまって、仕事の総量的には減りません。また、気付きにくいところでありますが、仕事は分担すればするほど、仕事量は増えます。認識の摺り合わせのために打ち合わせをしたり、ホウレンソウをしたりと間接的なコストは無視できないくらい多いです。結果、トータルの残業時間は減らないということにもなりかねません。残業シェアするのではなく、ばっさり無駄な仕事を切ることも大事なのではないかと思います。日本の企業は、ただでさえ、無駄な会議

が多いと言われていますから。